薬膳って何?珍しい食材を集めて作った難しいごはんと思う方もいるのでは。
簡単に説明すると「中医学に基づいて、人それぞれの身体の不調の改善を目的とした料理」です。
「今日は寒いから、
身体を温めるに生姜湯で身体を温める」
例えば、これも薬膳です。
身体の不調:身体の冷え
↓
対策:生姜の辛味で身体を温める
薬膳のためのポイントは「なぜ、その不調がおこっているか?」を知ることです。その不調を正しく診るのが「中医学」です。
そして、中医学を基に導いた体の不調を、お薬で治すのが『漢方』です。
一方、日々の食事で治すのが『薬膳』です。
その他にも、ツボや運動(気功)をいう生活習慣で改善していくなどの方法を用います。
「今日は寒いから、生姜を食べて身体を温めよう」という事例の、「生姜は体を温める」という理論が中医学です。
中医学は、数千年という長い歴史に裏付けられた、中医薬学の理論と臨床経験に基づく中国の伝統医学(漢方医学)のことです。つまり、実際に人間の身体で試してみた結果をまとめたものですね。
なんとなく、「漢方って身体にやさしそう」というイメージもありますが、薬なのでもちろん副作用のある漢方もあります。同様に、「薬膳」で使う食材、日々食べている食材にも作用があり、それが身体によく働くときも悪く働くときもあります。現代医学(西洋医学)と、漢方医学(東洋医学)の違いやいいところ・悪いところを理解して、使い分けることがおすすめですね。
▼現代医学(西洋医学)
身体の不調(故障した箇所や症状)に着目して、医師が最適な治療をする
▼漢方医学(東洋医学)
個人の身体・生活の状態から不調の原因を見つけ、薬と本人の食事と生活習慣で改善する
個人的には、目の前に現れている症状をただ直していくよりも、根本を直していく中医学の考え方が好きです。その中でお薬で治す「漢方」の場合は、もちろん薬なので副作用も伴います。なので、私は日々の食事で改善していくというのが一番身体にやさしいのかなと思います。
「唐辛子を食べすぎて、下痢になった」
ほんとに食事だけで体質改善になるの?と思う人も多いと思いますが、例えば「唐辛子を食べたら、汗をかいた」「唐辛子を食べすぎたら、下痢になった」という話は実感がある人も多いはず。それだけ、食材にはパワーがあるんです。もちろん、その作用はそれぞれに特徴があり、大小あります。大きな効果があるものは、大きな副作用があります。体調などによっては、それが身体によく働くときも悪く働くときもあるので注意してください。
コロナをはじめ、これからもっと未知のウイルスも出てくるはず。その時に毎回、抗生物質やワクチンを待つのか。
その前に、日々自分の身体の免疫力を上げておくことの方が大事なのかと思います。そのためにも、自分の身体が、今どんな状態なのか、どんなところが弱いのかを知ること。そして、生活の中に少しずつ自分に最適な食事や運動を取り入れていくのはいかがでしょうか。