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「玉ねぎ」の薬膳的効能と栄養学|お腹を元気にして巡りを改善!辛み成分「硫化アリル」で血流改善

中医学・薬膳における「玉ねぎ」の効能

  1. 胃腸を司る「脾(ひ)」を元気にして、食欲不振などに
  2. 胃腸の巡りが改善して、気の巡りをスムーズに。胸脇部の脹れ、おなかの張り・下痢などに
  3. 胃腸の巡りが改善して、水の巡りをスムーズに。余分な水の排出を促進してむくみ解消などに
  4. 血の巡りをスムーズにし、血行促進・血栓などを取り除く

栄養学における「玉ねぎ」の成分

  1. 硫化アリル
    ー玉ねぎの辛みやニオイの元となる成分の「硫化アリル」はアリシンという成分に変化。このアリシンは血行を促進する作用が期待されています。血栓予防や、血液が固まりやすくなるのを防ぐといわれています。また、アリシンは強い抗菌作用があり、免疫力アップするとともに、疲労回復に関わるビタミンB1を助ける働きもします。
  2. ケルセチン
    ーたまねぎの他にもアスパラガスやサニーレタスなどに広く含まれる成分で、黄色く、やや苦みがあるのが特徴。皮ふや粘膜の健康維持に関わるビタミンCの働きを助け、血管なども健康に。他、抗酸化作用や抗炎症作用があるといわれています。
  3. カリウム
    ー細胞の浸透圧を維持する働きをするミネラルで、身体の水分バランスを保ってくれます。ナトリウムを排出して正常な血圧を保つ効果があり高血圧予防に効果が期待できます。つまり、体内の余分な塩分を排出し、「むくみの解消」の効果があります。

玉ねぎは、生のままがいいの?調理した方がいいの?

●中医学の考え方

辛味:理気(気を巡らす)、理血(血を巡らす)。この働きを求めるなら、生が一番辛味があります。

甘味:滋養強壮、胃腸を整える・元気にする。加熱調理すると、辛味が消えて甘みがでますので過熱がおすすめです。

●栄養学の考え方

玉ねぎの辛みやニオイの元となる成分の「硫化アリル」は「アリシン」となります。その「アリシン」は熱に弱く、加熱すると別の物質に変化してしまいます。

一方、ケルセチンは油に溶ける脂溶性なので、油と一緒に摂取することで効率よく吸収できます。

「自分の体調に合わせて、食材を選ぶ」「自分の体調に合わせて、調理方法を選ぶ」という事こそが『薬膳』です。いわゆる薬膳食材や調味料を使う事だけではありません。

「玉ねぎ」を使ったレシピはこちら

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